SF90 Stradaleとシャルル・ルクレールが主要なF1レースの開催地、 モンテカルロで撮影したユニークな短編映画で主役を務める。
2020年5月22日マラネッロ – レース・スケジュールの中には忘れられないイベントというものがいくつか存在します。どんなに厳しい状況下であっても、それらは大いに尊重され、記憶に残るきわめてユニークな何かを生み出せるよう、一つのチャンスとして捉えなおされることが必要です。新型コロナウイルス(Covid-19)の世界的感染拡大のためにモンテカルロでのF1グランプリは中止となりましたが(前回モンテカルロでのグランプリが中止になったのは1954年)、こうした考えの下、本来のレース予定日、クロード・ルルーシュは、シャルル・ルクレールを主演に据えた新しい短編映画「Le Grand Rendez-Vous」の制作に同意しました。これは、1976年に映画化された有名な「C'était Un Rendez-Vous」(ランデヴー)に着想を得た作品です。
今回主演を務めるのは、跳ね馬初の量産ハイブリッドモデル「Ferrari SF90 Stradale」と、生粋のモナコ人ドライバーです。フェラーリのドライバーとして新たにエントリーされたこのドライバーは、モナコ公国の曲がりくねったコースにおいて、息をのむようなレースを初めて体験しています。この新しい短編映画は、人気の高いモナコGPがもたらす独特な雰囲気、さらには、1976年の映画「ランデヴー」の中でFerrari 275 GTBが放っていた、他のサウンドと聞き紛うことのない咆哮を同時に思い起こさせます。
ロックダウン後のフランスで初めて行われた今回の撮影は、パンデミック後の「new normal(新しい日常)」に向けた歩みがこれから徐々に進展していくことを示すものであり、さまざまな制限によって大きな打撃を受けた映画産業にとっては、再出発を象徴するものにもなりました。
フェラーリは、この映画におけるパートナーシップを、熱狂的なファン、フェラーリ・オーナー、サポーターに寄り添う気持ちを示すための手段として歓迎しました。また、あらゆる人々の健康を脅している危機的状況を、世界は少しずつでも克服していくことができるだろうという希望を表現するものでもあります。そうした希望を抱くことで、私たちは7月にF1レースが再開されることを期待しつつ、新しい日常を取り戻すことに向けて前向きに生きられようになるのです。
フェラーリは、この数ヶ月間、志を変えることなく、具体的な支援策を通して新型コロナウイルスとの闘いに取り組んで参りました。こうした取り組みの中には、資金集めのほか、医療施設への医療機器の提供、マラネッロ工場における人工呼吸器用バルブの生産などがあります。最近では、新しい肺換気装置「FI5」を設計するにあたっての技術移転も表明しています。これは、オープンソースとして提供されるため、世界中で利用することが可能です。