カー・デザイン・アワードは 1984 年から 1997 年に開催され、2016 年に現在の形で再開しました。2020 年の授賞式は、10 月28 日にカー・デザイン・アワードの YouTube チャンネルにおいてリモートで行われました。各賞は、自動車分野で今年最も優れた製品デザインを生み出したデザインチームの業績を称えて贈られます。
1984 年に『Auto&Design』誌が創設したカー・デザイン・アワードは、カー・デザインの進化に貢献したプロジェクトを対象としています。今年のウィナーは、『Auto&Design』誌を含む世界各国の主要メディアから 12 人のジャーナリストが審査員となって選出しました。プロダクションカー部門での Ferrari Roma の受賞について、審査員は次のように述べています。「フラヴィオ・マンゾーニ率いるフェラーリのデザインチームは、Roma で驚くべき仕事をやり遂げました。このモデルはグラン・ツーリズモのクラシカルなラインを再解釈し、官能的で心に訴える最先端のデザインで 21 世紀によみがえらせました」
マラネッロ生まれの新 2+クーペである Ferrari Roma は、高貴で洗練されたタイムレスなデザインと、ユニークなドライビングエクスペリエンスに欠かすことのできないパワーと敏捷性が特徴です。Ferrari Roma を特徴づけるイタリアンスタイルは、1950~60 年代のローマで花開いた自由なライフスタイルを現代的に再解釈したものであり、Roma という印象的なモデル名はそこから生まれました。Roma のスタイリングは、クリーンで統一感のあるフォルムが特徴です。美しく調和したプロポーションや、バランスの取れたピュアで優美なボリューム感には、フェラーリの歴代ミッドフロント・エンジン・グランドツーリングカーの伝統が色濃く反映しています。その最も象徴的な例である 250GT Berlinetta lusso などからインスピレーションを得ながらも、極めて現代的なアレンジを施すことで、洗練された正統派のスタイリングとなりました。同時に、滑らかなラインによって、すべてのフェラーリに共通するスポーティさも合わせもっています。