マラネッロ50代目のドロップトップ・モデル
2018 年 8月 26 日、マラネッロ発 フェラーリは、米国・カリフォルニア州ペブルビーチで開催されている世界的に有名なコンクール・ド・エレガンスにて Cavallino Rampante(跳ね馬)最新のスペシャルシリーズ・モデル Ferrari 488 Pista Spiderを発表しました。
この Ferrari 488 Pista Spider は、プランシングホースの50代目となるドロップトップ・モデルです。
950年から現在に至るまで、北米には高性能コンバーチブルに特別な見識をお持ちのお客様が多いことから、米国でのプレミアとなりました。
新型車輌は、パワーウェイトレシオ 1.92kg/cv という前例のない数値を達成し、フェラーリのスパイダーモデルの新たな指標を設定しました。これに大きく貢献しているのは、フェラーリのV8エンジン史上もっともパワフルなエンジンです。このパワーユニットは、2018年に3年連続となるインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーを獲得し、世界のベストエンジンに選出されています。出力 720cv を誇る 3,902cc V8ツインターボエンジンは、すべての回転域において溢れるようなパワーとトルクをレブ・リミットまで途切れることなく発生させ、極まるところがない加速をもたらします。また、特徴的なエンジンサウンドは、オープントップ構造によってその魅力を一層際立たせています。
Ferrari 488 Pista Spider は、クーペ・バージョンのデザイン定義をごく自然に進化させたフォルムで仕上げられています。フェラーリのデザイナーが目指したのは、エアロダイナミクス効率、完成度の高いフォルム、レーシングスピリットという 3つの要素の完璧な融合を維持させることでした。
このデザイン・コンセプトは、フロントから後方に向かって広がりながらスポイラー脇のリアホイールアーチ後端まで続く車体中央に施されたカラーリングにも示されています。車体を流れる気流をイメージさせるこのスピード感あるストライプによって、ボディラインの魅力が強調されました。
車輌の特性に合わせて、妥協のない素材を採用したエクスエリア同様、インテリアも軽量素材パーツの導入とコンポーネントのスリム化が積極的に推し進められました。
多岐にわたるカーボンファイバーとアルカンターラの採用に加えて、フロアはカーペットからパターンが刻まれたアルミ製フットプレートに変更されました。また、ドライバー側のドアハンドルもシンプルなストラップに置き換えられています。
Ferrari 488 Pista Spider には、488 Challenge と 488 GTE による世界的なレース活動をとおして得られたノウハウが注ぎ込まれた 488 Pista の技術がそのまま引き継がれています。その結果、この新型スパイダーはサーキットから得られた最高水準のテクノロジーを存分に堪能できるドロップ・トップ・ロードカーとなりました。
このスペシャル・シリーズの 8気筒コンバーチブル・モデルに合わせて磨き上げられた運動性能は、鋭い加速と制動効率、閃光のように素早いギアシフト、正確無比な操作性、グリップ、安定性、優れた操舵性といった数々の特性をシームレスに組み合わせることを可能としました。その結果、完全に搭乗者の心を捉えて離さない、これまでに例のないドライビングエクスペリエンスをもたらします。
これには新ラテラル・ダイナミック・コントロール・システムが貢献しています。フェラーリ・ダイナミック・エンハンサー(FDE)によって限界域でのドライビングは、より直感的かつコントローラブルに、そして格段に予測しやすくなりました。
ダイヤモンド仕上げの20インチ新型合金ホイールもFerrari 488 Pista Spider の特徴のひとつです。フェラーリの伝統的なミドシップ・ベルリネッタ・スタイルリムを進化させた、星型ホイールを想起させる斬新なデザインの10本スポーク・ホイールです。また、 標準仕様の鍛造合金製よりも 20% 軽量化したワンピースのカーボンファイバーホイールもオプションでご用意しています。