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マラネッロの新ワンオフ、FERRARI SP48 UNICA が誕生

26 May 2022

2022年5月5日、マラネッロ発 本日、跳ね馬のワンオフシリーズ最新作、Ferrari SP48 Unicaが発表され、マラネッロの全製品の中で最もエクスクルーシブなグループに加わりました。たったひとりのクライアントの指定に従って作り込み、その要望を明確に表現するようデザインした、唯一無二の完全なビスポークモデルです。

SP48 Unicaは、チーフ・デザイン・オフィサーのフラヴィオ・マンゾーニの指揮の下、フェラーリ・スタイリングセンターがF8 Tributoのプラットフォームをベースにデザインした2シーター・スポーツ・ベルリネッタです。その引き締まったラインとアグレッシブなスタンスはオリジナルモデルを即座に彷彿とさせますが、矢尻のようなフロントの形状によって見間違えることもありません。これは主に、ヘッドライトのデザイン変更と、それに伴うブレーキ用エア・インテークの位置変更の効果です。

このユニークな新モデルのデザインで不可欠な役割を果たしたのが、プロシージャル・パラメトリック・モデリング技術と3Dプロトタイピング(積層造形法)の幅広い活用です。フェラーリ・スタイリングセンターのデザイナーやマラネッロのエンジニアは、これを駆使して、フロント・グリルとエンジン用エア・インテークを完全に再設計しました。この先進的工程によって、ひとつの塊から削り出されたような完全に3次元のグリルが誕生し、これがシームレスなつながりとダイナミックな流れを感じさせています。


SP48 Unicaのボディワークには、プロシージャル・グラフィックのソリューションが採用され、グリルとダイレクトに呼応しています。また、デザイン全体にも影響を与えており、特に、ウィンドウ、ルーフ、エンジンカバーなどの黒からボディカラーへと移行する部分で際立っています。フロントで目を引くバイザーのイメージは、サイド・ウィンドウの縮小とリア・スクリーンの排除でさらに強調され、ひとつの金属塊を彫り込んだようなSP48 Unicaの力強いたくましさを印象づけています。


真上から見ると強調されるのがルーフ中央部です。そのグラフィックは、リアウィング手前のカーボン・ファイバー製エンジンカバー後部に設けられたエア・インテークと対応しています。この角度で見ると、フォルムによるシンメトリーとラインの交差が、洗練された相互作用を生んでいることが露わになり、SP48 Unicaの高度なスタイリング研究の成果がよく分かります。


SP48 Unicaでは、熱流体力学に関するデザインを完璧に磨き上げて、すべての冷却要求を満たしただけでなく、空力バランスの変更も実現しました。F8 Tributoのスタイリングと最も異なる部分として、フロント・バンパーおよびリア・スポイラー下にあるエンジン冷却用エア・インテークがあります。その深いグリルは、プロシージャル手法によって、通過する空気の量が最大となるよう各部分が最適な角度になっています。車両の構造から、インタークーラー用インテークをサイド・ウィンドウのすぐ後方に配置でき、これによってボディ側面のインテークを縮小できました。また、リアのオーバーハングを延長したことで、ルーフエリアによるリフトが低減され、リアのダウンフォースが増大しています。


キャビンは、リア・スクリーンを除いて、F8 Tributoのテクニカルな印象を受け継いでいますが、入念な開発を惜しみなく注ぎ込んで、SP48 Unicaの流線型でスポーティーかつアグレッシブな個性を反映した、カラーとトリムの完璧な組み合わせを考案しました。その好例が、特別に開発されたレーザー・パンチング加工の黒いアルカンターラ®です。シートをはじめとするインテリア・トリムのほとんどに使われており、その下には、エクステリア・カラーにマッチした、虹色に輝く赤みの強いオレンジのファブリックがのぞきます。ここには、ルーフのプロシージャルなリバリーとグリルに見られる六角形のモチーフが取り入れられており、インテリアとエクステリアを魅力的に結びつけています。コックピットに入ると、同じ六角形のモチーフが、光沢のあるシルカバーにレーザー・エンボス加工であしらわれているのが真っ先に目に付きます。また、マット仕上げのカーボン・ファイバーによって、テクニカルでエクスクルーシブな雰囲気がコックピットに行きわたり、それをグリジオ・カンナ・ディ・フチーレ(ガンメタル・グレー)のアクセントが引き立てています。


長年のクライアントのためにデザインされ、完成までの全段階でクライアントが深く関与したワンオフのFerrari SP48 Unicaは、スポーツカーを大胆に解釈して、そのレースの魂とスピードの奥義を巧みに強化しています。既存モデルを効果的に変貌させるという目標を達成し、フェラーリの中核理念である革新と情熱をインスピレーションに、それにオマージュを捧げる1台が完成しました。


スペシャル・プロジェクト

「スペシャル・プロジェクト」プログラムの目的は、いわゆる「ワンオフ」と呼ばれるユニークなフェラーリを生み出すことです。要望に添ってエクスクルーシブなデザインが作り出され、クライアントは唯一無二のモデルのオーナーとなることができます。各プロジェクトは、クライアントのアイデアを出発点として、それをフェラーリ・スタイリングセンターのデザイナーチームが発展させます。車両のプロポーションとフォルムを決定したら、デザインを詳細に検討し、スタイリング用クレイモデルを製作してから、新ワンオフの製造に取りかかります。全プロセスには平均1年以上を要し、その間、クライアントはデザインの評価や検証プロセスに密接に関わります。こうして、跳ね馬のロゴを装着し、マラネッロ生まれの全モデルと同じ卓越した水準で設計されたユニークなフェラーリが誕生するのです。