2022年11月8日 、フェラーリ・ジャパンは京都の世界遺産に登録されている仁和寺にて、跳ね馬75年の歴史で初めてとなる4ドア4シーターの新型スポーツカーモデル、Purosangueを日本で初めて披露いたしました。
今年9月にイタリアで世界に向けて初公開されたこの新型モデルには、パフォーマンス、ドライビング・プレジャー、快適性においてフェラーリのDNAが比類ない形で調和とともに凝縮されており、イタリア語で「サラブレッド」を意味するPurosangueという名が与えられています。
Purosangueの日本初公開の会場となった仁和寺でのプレゼンテーションに登壇したフェラーリ・ジャパン代表取締役社長、フェデリコ・パストレッリは、本モデルのマニフェストの紹介と共に次の通り述べました。「“妥協なく生まれた絶え間ない革新と、卓越した美しさの追求、純粋で誠実であり続けたいという願い”これはハートについて語っています。つまりフェラーリのレーシングDNAにつながるものです。フェラーリのすべてはパフォーマンスを向上させるためにデザインされています。そしてそれと同等の努力がロードカーにも注がれているのです。すべてのフェラーリは何よりもまずスポーツカーなのです。そして、Purosangueはプロダクトレンジにおけるスポーツカーの位置づけなのです。そして妥協のない快適性と多用途性を備えたゲームチェンジャーなのです。」
フェラーリでは初期の頃から、2+2モデル(前2席、後部に小ぶりな2席)が戦略上の重要な役割を果たしてきました。多くのフェラーリが、ベンチマークとなるパフォーマンスと最上級の快適性との融合を、成功のひとつの柱としてきました。そして今フェラーリは、75年におよぶ最先端の研究の集大成として、世界的にもユニークなモデルを生み出しました。
このプロジェクトに課された野心的な目標を達成し、フェラーリのラインアップにふさわしいモデルとするため、典型的な現代GTモデル(いわゆるクロスオーバーやSUV)とはまったく異なるレイアウトと革新的なプロポーションを採用しました。現代の平均的なGT では、エンジンが車両前方に搭載され、これと直接つながるギアボックスと共に、フロント・アクスルにほとんどまたがる形となります。
その結果、最適とはいえない重量配分となり、ドライビング・ダイナミクスやドライビング・プレジャーは、跳ね馬のお客様やエンスージアストが慣れ親しんだ卓越した水準にはとうてい届きません。
対してPurosangueでは、ミッドフロントにエンジンを、リアにギアボックスを搭載する、スポーティーなトランスアクスル・レイアウトです。パワー・トランスファー・ユニット(PTU)をエンジン前方に組み合わせ、ユニークな4×4トランスミッションを実現しています。これによって、前後重量配分は49:51になりました。マラネッロのエンジニアがミッドフロントシップのスポーツカーにとって最適と認める配分です。
Purosangueは、そのパフォーマンスと快適性で、市場の他のモデルを完全に凌駕しています。こうしたサイズのモデルでは唯一、ミッドフロントに自然吸気V12エンジンを搭載するのです。マラネッロで最もアイコニックなエンジンがこの新形態にデビューし、同セグメントで最高のパワー(725cv)を発生。フェラーリならではの心を奪うエンジン・サウンドも約束されています。さらには、最大トルクの80%を低回転域から発揮するので、いかなる状況でもユニークなドライビング・プレジャーを楽しめます。
Purosangue のエアロダイナミクスは、ボディワーク、アンダーボディ、リア・ディフューザーの効率性を可能な限り高めることを重点に開発されました。新たなソリューションのひとつとして、フロント・バンパーとホイールアーチ・トリムの相乗効果で、フロントタイヤを空力的に密閉する空気のカーテンを作り出し、横に広がる乱気流の発生を防いでいます。
フェラーリは、最もパワフルでエクスクルーシブなスポーツカーで導入したビークルダイナミクス制御システムを、最新バージョンにしてPurosangueに採用しています。例えば独立四輪操舵や、6ウェイ・シャシー・ダイナミック・センサー(6w-CDS)を活用するABS"evo"です。また、新フェラーリ・アクティブ・サスペンション・システムが世界デビューを飾りました。これは、コーナーでボディのロールを制御したり、高周波のバンプを超える際にタイヤの接地面をコントロールしたりするのに非常に有効で、フェラーリのスポーツカーと同じパフォーマンスとハンドリング・レスポンスが実現しました。
まったく新しいシャシーは、カーボン・ファイバー製ルーフを標準仕様として、軽量化と低重心化を図っています。デザイナーは、ボディシェルを再設計して、後部ドアをリアヒンジとすることで(ウェルカム・ドア)、乗り降りしやすく、かつ車体を可能な限りコンパクトにしました。キャビンは、ゆったりしたヒーター付き電動シートを4個備え、大人4人を快適に収容できます。トランクはフェラーリ史上最も広く、リアシートを倒せばラゲッジ・スペースがさらに増えます。当然ながら、Purosangueでは、他のフェラーリより見晴らしのよいドライビングポジションとなりますが、仕様は他のすべてのフェラーリと同じです。そのため、ドライビングポジションはフロアに近く、車両と密接しているので、動的性能との一体感が強まります。
Purosangue は、性能値でもクラストップです(0-100km/h 加速3.3秒、0-200km/h 加速10.6 秒)。そのドライビングポジションと、自然吸気V12エンジンの陶然とさせるサウンドによって、まったく新しいと同時に、完全にフェラーリらしいドライビング・エクスペリエンスが実現しています。さらには、Burmester®のオーディオ・システムを含め、快適性にフォーカスした装備が標準で幅広く備わり、オプションも数多く用意されています。そのひとつが新しいアルカンターラ®の内張りで、認証取得のリサイクル・ポリエステルを使用しています。このようにPurosangueは、同セグメントで最も完成度の高い4ドア4シーターなのです。
パワートレイン
シャシー&ボディ
ビークルダイナミクス
パフォーマンス
デザイン
パワートレイン
タイプ | V12 - 65°、ドライサンプ |
総排気量 | 6496 cc |
ボア・ストローク | 94 mm x 78 mm |
最高出力* | 725 cv / 7750 rpm |
最大トルク | 716 Nm / 6250 rpm |
最高許容回転数 | 8250 rpm |
圧縮比 | 13.6:1 |
比出力 | 111 cv/L |
サイズ&重量
全長 | 4973 mm |
全幅 | 2028 mm |
全高 | 1589 mm |
ホイールベース | 3018 mm |
フロント・トレッド | 1737 mm |
リア・トレッド | 1720 mm |
乾燥重量** | 2033 kg |
乾燥パワーウェイトレシオ | 2.80 kg/cv |
重量配分 | 49% フロント / 51% リア |
燃料タンク容量 | 100 L |
トランク容量 | 473 L |
タイヤ&ホイール
フロント | 255/35 R22 J9.0 |
リア | 315/30 R23 J11.0 |
ブレーキ
フロント | 398 x 38 mm |
リア | 380 x 34 mm |
トランスミッション&ギアボックス
8 速F1 DCT
電子制御
SSC 8.0: 4RM-S evo、フェラーリ・アクティブ・サスペンション・テクノロジー、F1-Trac、グリップ推定2.0 付きABS 'EVO'、ECS
パフォーマンス
最高速度 | > 310 km/h |
0-100 km/h | 3.3 秒 |
0-200 km/h | 10.6 秒 |
100-0 km/h | 32.8 m |
200-0 km/h | 129 m |
燃料消費量&CO2 排出量
ホモロゲーション取得申請中
* オクタン価98 のガソリンを使用、動的ラム効果5 cv
** 軽量オプション装備車
卓越した品質基準と、さらなるカスタマー・サービスの充実を目指すフェラーリではPurosangueに7年間の純正メンテナンス・プログラムをご用意しております。フェラーリの全ラインアップを対象としたこのプログラムは、最初の車両登録から7年間、お客様のフェラーリのパフォーマンスと安全性が最高の状態で維持されるべく、すべての定期メンテナンスを保証するフェラーリならではのサービスです。この特別なサービスは、認定中古車を購入されたお客様にもご利用いただけます。
定期メンテナンス(20,000km ごと、もしくは毎年1回。走行距離制限なし)では、純正スペアパーツおよび最新の診断テスターを使い、マラネッロのフェラーリ・トレーニング・センターで研修を受けた有資格者による詳細な検査を受けていただけます。これは純正メンテナンス・プログラムの魅力のひとつにすぎません。このサービスは、全世界の市場で展開する正規ディーラー・ネットワークにてご利用いただけます。
マラネッロで製造された車両が誇る優れた性能と素晴らしさの維持を願うお客様に向けて、フェラーリはこれまで展開してきた幅広いアフターセールス・サービスに加えて、この純正メンテナンス・プログラムを導入し、さらなるサービスの向上に努めています。